ON・OFF二刀流。|OPEN COUNTRY R/T

 

北米で高い支持を集める「オープンカントリー」シリーズ。プレミアムSUVに求められるのは道なき道を行くタフさはなく海に山に街にと、あらゆるシーンでの活躍となった今だからマルチな才能を持つラギットテレーンに注目してみたい。

マッドテレーンとオールテレーン。異なる2つの性能を併せ持つ。

アウトドアを遊び尽くすにはオフロードタイヤが必須だ。そしてオフロードタイヤを違和感なく履きこなすことは、セダンやクーペにはないSUVだけの特権。しかし現代のSUVはときにスポーツカー、ときにフォーマルな場所へ乗り付けるサルーンへと多彩な表情を持つ。やはりオンロード、いわゆる普段使いでも安心感が欲しい。そんな欲張りな希望をかなえてくれるのが「オープンカントリーR/T」だ。オープンカントリーシリーズといえば、世界一過酷なレースとして知られる、メキシコのバハ・カリフォルニア半島の砂漠を1000マイル走破するロードレース「Baja1000」で鍛えられ、その走破性能と信頼性は世界中から高評価を得ている。R/Tとはラギットテレインの略称で、ラギットとは“でこぼこの”という意味。文字通り起伏の多い地形に強いタイヤという意味だが、実はこのR/TはM/TとA/T、異なるふたつの性能をいいとこ取りしたモデルなのだ。

はじめにショルダー部分が受け持つM/T=マッドテレーン性能。廃土性を考慮し、スリッドはワイドになっており、溝底部には噛んだ石を排出するためのストーンイジェクターと呼ばれる凸部が設けられている。もうひとつが、センター部分によって発揮されるA/T性能。A/Tとはオールテレーン、つまりマッドからオンロードまであらゆるシーンに対応することを意味する。このA/T性能を持つのがセンター部分。回転方向に向けて剛性を高めたブロック配置で、ドライ性能と操縦安定性を発揮。このようにオープンカントリーR/Tは、異なる性格のパターンを併せ持つハイブリッドデザインパターンを採用しており、オフロードでのトラクション性能と、オンロードでの耐摩耗性能や走行安定性を高次元でバランスさせたタイヤなのだ。  装着事例として、エス&カンパニーが仕立てた新型ディフェンダーを見ていきたい。ヴァルド製ホイールに、LT275/55R20 115/112Qを組み合わせた。2021年2月から追加された新サイズで、サイドウォールにホワイトレターを採用。アピール度も十分だ。新型ディフェンダーは、ラダーフレームから新設計のアルミモノコックへ変更されたが、高いオフロード性能は継承。一方、外観はレジャーだけでなく、アーバンなシーンにも違和感なく溶け込むデザインへと一新されたため、マルチパーパスに活躍しそうだ。となればM/TよりもR/Tに辿り着くのは必然というわけだ。

Land Rover Defender 110 HSE 2020年式|ホイール:ヴァルド・ボルサリノ(F&R:20×9.0)|タイヤ:トーヨー・オープンカントリーR/T(F&R:LT275/55R20 115/112Q)|問い合わせ/エスアンドカンパニー ☎06-6992-0003 www.s-company.jp

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掲載:Premium SUV Stylebook.2021 2021年3月31日発売(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)