チタン鍛造マジック。|Thunder Bolt Titanium BE-ZERO Series

 

今のSUVってそのどれもが大きく重く、そしてハイパワー。 ホイールやタイヤ、サスペンションという大物ばかりではなく ホイールを締結するボルト(ナット)にも気を使いたい。 チタン鍛造のサンダーボルトこそ“粋なカスタム”である。

車体とホイールとの“締結”。 ここを深く考えてみたい。

新型車は日を追うごとに大きく重くなり、それを爽快に引っ張るためにハイパワー化も著しい。タイヤメーカーの尽力によってグリップ力だって増すいっぽう。この流れ、特にSUVには顕著だと思う。2トンオーバーは当たりまえ。荷物を載せ、人を乗っけたら3トンを超える例も珍しくない。

そうした中で、まるで中間管理職のごとく負担を強いられるのがホイールだ。もちろん、自動車メーカーはそれに対応させた純正を作り上げているし、世界を見渡せば優れた性能を持つアフターホイールが数多く存在する。

ここで忘れてはならない本稿の主軸が、ホイールを締結するボルト(ナット)である。高重量&ハイパワーなSUVを見越して高性能ホイールを投入したとしても、締結部がおざなりであっては台無しだ。いち早くその重要性を察知し、高性能ボルト(ナット)の開発に乗り出したのがサンダーボルトだった。同社は純チタンにアルミやバナジウムなどを適正な比率で配合したチタン合金(6AL-4V)を用いて、ボルト(ナット)を開発してきた。

一般的なスチール材に比べて約2倍もの強度を持つ鍛造チタン合金を、さらに高圧の鍛造製法で成型するというから、強度は相当に高い。結果として足まわりの剛性アップに寄与しながら、足元の軽量化も促進させる。部材が軽いぶんデザインに凝ることもできて、ドレスアップ性だって抜群である。

さらにチタン合金はスチールに比べて伸縮性に優れる特性を持つ。これが締結していく際には有利に働くことになる。つまり、がっちり締めやすく緩めやすく、強固な固定が可能となる。と、あらゆる面でいいことずくめ。フェラーリを筆頭とするスーパースポーツ勢が、純正でチタンボルトを積極的に採用することがなによりの証明材料だ。サンダーボルトではチタン合金の品質維持に始まり、車種ごとに異なる寸法を規定するなど、チタン工学に基づき製品化してきた。

サンダーボルトの製品は1ピース構造のBE-ONEのほか、さらに2ピース構造のBE-ZEROがある。スポーツカー向けにはホイールからボルトが突き出るようなスタッドボルト形状にして、ドレスアップ性を高めつつタイヤ交換を容易にするスタッドボルトコンバージョンも存在する。

特に2ピース構造のBE-ZEROは、ボルト頭部の裏側にある座面が回転するようにできているのがポイントだ。締結する際に抵抗の大きな座面は回転せずに締まっていくため、締め付けトルクをロスなくねじ山と溝へ伝えて、軸力(ボルトが部材を固定する力)へと変えていく。締め付けによる各部の金属疲労だって少なくなるはずで、ホイールを脱着する機会が多いのならBE-ZEROをオススメする。

 この日、一例としてこのW463A型メルセデス・ベンツG350dは、BCフォージドKL23ホイールをBE-ZEROを使って締結していた。Gクラスほどのヘビー級を難なく受け止める信頼耐久性を兼ね備えることはもちろん、漆黒のホイールからわずかに主張するボルトの造形が素直にカッコいい。「違いを知る人の足元感」満載である。

最高峰のSUVとアフターホイール、そのコラボに究極を求めるのなら、決め手はサンダーボルトだ。チタン合金は防錆性にも優れている、というか錆びない。毎年、タイヤ&ホイールを変えて、冬は積雪地帯へガンガン足を運ぶSUVユーザーにとっても最適だと最後に付け加えておきたい。

福岡で輸入車カスタムを積極的におこなうスパンクが製作した1台。モールやグリルなどを黒く落とし込み、同系色のBCフォージドKL23でまとめた。極力、光りモノを抑えた中でBE ZEROの存在感が強調される。控え目ながらも手の込んだカスタムカーである。

KL23ホイールのデザインもさることながら、ボルトをBE ZEROに置き換えたことで全体が締まる。高重量かつオフ性能も問われるGクラスにこそ、サンダーボルトが生きる。

BE-ZEROはボルト頭部の裏側にある座面が回転する仕組み。締結する際にはこの座面が回転し、締め付けトルクを無駄なく軸力(ボルトが部材を締結する力)に変えていく。

サンダーボルトにとってスタンダードなBE -ONE。右のBE-ZEROを含めすべてチタン合金を用いた鍛造製法によって成型される。強度や剛性に優れ、伸縮性も高いという。

PRICE LIST
BE-ZERO Series(for Mercedes-AMG) 10万7800円
BE-ONE Series(for Mercedes-AMG) 7万7000円

Mercedes-Benz G350d 2020年式|ホイール:BCフォージド・KL23 マットブラック(F&R:22×10.0)、サンダアボルト・BE ZERO|タイヤ:コンチネンタル・コンチスポーツコンタクト5(F&R:295/40R22)|足まわり:H&R・ローダウンスプリング|ボディパーツ:ロリンザー・フロントスポイラー|ボディ:ラッピング、ラバーディップ|問い合わせ/ハーディー・ザ・スパンク ☎092-409-9981

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問い合わせ/Thunder Bolt Japan ☎0120-643-485 thunderbolt-japan.com

掲載:Premium SUV Stylebook.2021 2021年3月31日発売(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

photo_内藤正美 NAITO MASAMI
text_中三川大地 NAKAMIGAWA DAICHI