今こそG63スクエアード。|Mercedes-AMG G63|Str8autoworks

 

 

最新のパフォーマンスモデルをもてはやす欧州車モディファイのシーンにあって、たとえ先代モデルでもベースの素性を生かし、ハイセンスに仕上げるストレートオートワークス。 このW463型G63は昨今のGモディファイのあり方に一石を投じる1台だ。

 

先代W463型をベースに最小限の手数で個性を獲得。

 

Gクラスのモディファイが花盛りだ。ミニバンが君臨する日本の道路事情や生活様式を考えてみれば、Gクラスほどミスマッチなクルマもないはずなのに、現行型W463Aは増加の一途を辿っている。そのうえフリークはこぞってモディファイに走る。それも生半可なものではなく、マンソリーやブラバスといった欧州チューナー系はもちろん国産クロカン系ショップが開発したパーツまで用いて、あの手この手でGクラスを仕立てる。現行型W463Aの国内導入から、まもなく丸3年。今ならあらゆる角度からGクラスを楽しめそうだ。しかし豊富な選択肢が用意されていても、隣のGに差を付けつつ、自分らしく乗りこなすのは簡単なようで難しい。

そこで先代W463型を狙いたい。量産のネガを潰したり、ストロングポイントをブラッシュアップをしたりと、パフォーマンスを追いかけるのは現行勢に任せて、ひたすら我が道を進むべきだ。2018年のマイチェンはフルモデルチェンジといって差し支えないほどの変貌ぶりだったため、性能や質感では分が悪い。先代モデルの魅力はやはり歴史だ。40年という長い歳月のなかで古今東西のビルダーが手がけたカスタムモデルやメルセデス・ベンツだけでなくAMGやマイバッハが送り出した特別仕様車の存在こそが貴重な財産だ。この中から、自分だけのGクラスを作り上げるヒントを見つけたい。

福島県、ストレートオートワークスの岡崎代表が目を付けたのが、メルセデス・ベンツG550 4×4²(フォー・バイ・フォー・スクエアード)である。6輪仕様のG63AMG6×6の影に隠れがちながら、車軸をひとつ省略し、ラリー強化仕様ツインサスペンションで武装したモデルだ。このG550 4×4²からアイキャッチであるフロントグリルとアンダーガードをG63に取り入れた。あえてリフトアップはせず、モチーフからの引用はこの2点のみに留めたことで一見してどこか違う、そして見る人が見ればその違いがわかるアピアランスとなった。足元には気鋭のアメ鍛ブランド、ニュートレイルをセレクト。ストレートオートワークスは、ニュートレイルのエクスクルーシブディーラーであり、サイズやインセット、表面処理や塗装はもちろんのこと、スポークの太さやディスクの反り具合にいたるまで、あらゆる要素をオーダー可能。このKT5モノは、G550 4×4²のホイールを思わせる2×5スポークレイアウトを採用しながら、スポークの力強さやコンケーブといった現代風のアプローチで作り上げた。外径を大きくしたタイヤに、フェンダーいっぱいのオフセットという履きこなしは、オーバーフェンダーなどのボディキットに頼らずとも、チューニングカーであることをしっかりと主張する。ビルダーとメーカーの風通しの良いオーダーメイド体制が、G63スクエアード仕様という世界にふたつとない1台に相応しいホイールを生み出した。ブレーキキャリパーは差し色としてペトロナスグリーンで塗装された。「AMG」をキーワードに、SUVから最も遠い存在とさえ思える F1チームのイメージカラーを持ってきた。大胆なセレクトながらメルセデス通を唸らせ、それでいて全体の仕上がりは破綻させない。このあたりの遊び心は岡崎氏ならではだ。

こうした少ない手数で思いも寄らないインパクトを醸し出す仕立てこそ、ストレートオートワークス流モディファイの真骨頂である。

 

H&Rのスプリングとゲレンデヴァーゲンファクトリー・ショックアブソーバーでローダウンした。

SUVの足元に相応しく、太く力強さを感じさせるスポーク。

フロントグリルはG550 4×4²用に換装。アンダーガードも追加している。

ブレーキキャリパーはペトロナスグリーンで塗装。AMGロゴはキャリパーの形状にあわせて文字をラウンドさせている。

日本仕様が1本出しなのに対して、本国仕様のAMGマフラーは2本出しとなる。

 Mercedes-AMG G63 2017年式|ホイール:ニュートレイル・KT5モノ(F&R:21×11.0)|タイヤ:コンチネンタル・コンチスポーツコンタクト(F&R:325/40R21)|足まわり:H&R・スポーツスプリング、ゲレンデヴァーゲンファクトリー・ショックアブソーバー、ブレーキキャリパー塗装|吸排気:メルセデスAMG・ドイツ仕様マフラー|ボディパーツ・メルセデス・G550 4×4²用フロントグリル/アンダーガード

 

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問い合わせ/ストレートオートワークス ☎024-573-0739 www.str8autoworks.com

掲載:Premium SUV Stylebook.2021 2021年3月31日発売(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

photo_中島仁菜 NAKAJIMA NINA