クーペスタイルの生かし方。|BMW X2|T’s CLUB

 

クーペスタイルの美しいシルエットを持つX2だから無理矢理SUV的手法にはめ込むよりもハッチバックと見立てたほうが、うまくいくのかも知れない。ティーズクラブが見つけたクーペSUVカスタム術に迫る。

 

クーペスタイルを生かしたハッチバック的モディファイ。

BMWがSAC(スポーツ・アクティビティー・クーペ)と呼ぶX2は、クーペスタイルを特徴とするコンパクトSUVだ。基本設計を共有するX1と比べて、前後オーバーハングを短くしており、さらにルーフラインを低くすることで都会的なイメージに振っている。つまり、多目的な用途で使えるSUVでありながら、それよりもオーナーの日常(街での使い勝手)に寄り添う、乗用車的ニュアンスが濃いモデルだといえるだろう。

製作したのは、兵庫県加古川市のティーズクラブ。同店ではとりわけコンパクトモデルの割合が多く、SUVに関してもX1~X3を中心に、最近になって徐々にX4も増えてきたとのこと。このあたりは以前に製作したX1やX5(ハーマン仕様)のデモカーが大きく影響しているはずで、デモカーの存在を知って来店するユーザーも少なくないという。もうひとつ、同店の特徴といえるのが、ロワードを軸に据えた積極的なモディファイへの姿勢だろう。さらにエアロを用いたボディメイクにも精通しており、最近はやりの極シンプル路線とは一線を画する、ある意味でオーセンティックなスポーツメイクを得意とする。

「このクルマのオーナーは昔からの友人で、ずっとBMWを乗り継いでいるカスタム狂です(笑)。車両購入前から打ち合わせた結果、今回は屋根の低さを意識したモディファイを施すことにしました」と瀧井代表。屋根の低さとは、冒頭のハナシのとおりSUVらしさが小さいことを意味している。一般にイメージされるSUV観から外れているクルマを、無理にSUVカスタムの枠にはめようとするよりも、X2の個性に沿ってモディファイするほうが自然だと考えたわけだ。「イメージしたのはハッチバックモデルです。ボディ形状はSUVというよりもハッチバックのほうが近いので、モディファイの方向性もそっちに寄せました。たとえばフェンダーのシボを取ってボディ同色にペイントしたり、各部をグロスブラックで塗っているのもそのためです。こういった小さい部分がチグハグ感をなくすために大切だと思います」と瀧井代表。メーカーサイドからするとSUVらしさを補強するためのアレンジだろうが、今回のようにロワードして楽しむ場合は、それがむしろ足枷になるのだという。

そうした視線でこのX2を眺めると、なるほど実にティーズクラブらしい仕立てだと感じる。得意とするコンパクトクラスにX2をなぞらえ、樹脂パーツを一掃。さらに各部のシルバーパーツもブラックアウトすることで、BMWらしいスタイリッシュなイメージに仕上げた。そうして丁寧に仕上げたベースに、3Dデザイン製のフロントリップやリアディフューザーを装着。このあたりはオーナーの強い意向であったそうだが、カーボンパーツの存在感も手伝って、たしかにBMWらしいスポーティなスタイリングとなっている。当然、ハッチバックを意識するということは、足回りもロワードが前提となり、今回はBCレーシング製車高調を用いてしっかり車高を下げ、BCフォージド EF184の20インチモデルを装着。言われなければSUVがベースとは気付かないかもしれないほど、低く、スタイリッシュなクルマに仕上がった。一般に語られるSUV像とはある意味で懸け離れたカタチではあるが、オーナーのライフスタイルにはこれこそがちょうどよく、結果として実にティーズクラブらしい一台になったと思う。

 

一見するとSUVとは思えないほど、街に溶け込むスポーティなスタイル。ハッチバックにヒントを得たモディファイの賜物だ。

ボディキットは3Dデザインのカーボンモデルをセレクト。グッとスポーツ感が増している。

ホイールは鍛造1ピースモデルのBCフォージド EF184をセレクト。サイズは無理のないノーマル+1インチとし、BCレーシング製車高調でロワードも施した。

リアディフューザーとエキゾーストも3Dデザイン製に交換。素材、デザインともにSUVらしからぬスポーティさだ。

 

BMW X2 xDrive 20i M Sport 2019年式|ホイール:BCフォージド・EH184(F:20×8.5 R:20×9.5)|タイヤ:コンチネンタル・エクストリームコンタクト(245/35R20)|足まわり:BCレーシング車高調、ブレーキキャリパー塗装|吸排気:3Dデザイン・エキゾーストシステム|ボディパーツ:BMW・M35i用センターパート、3Dデザイン・フロントリップスポイラー、リアディフューザー、ルーフスポイラー、BMW・M35iデビューパッケージ用リアスポイラー、ボディ同色塗装(オーバーフェンダー、サイドスポイラー、グロスブラック塗装(リアディフューザー、ドアミラー)

 

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問い合わせ/ティーズクラブ ☎079-437-9224 www.ts-club.com

掲載:Premium SUV Stylebook.2021 2021年3月31日発売(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

photo&text_浦野浩之 URANO HIROYUKI

カテゴリー: BMW