美しさに寄り添う。|Audi Q8|ROWEN

 

流麗なるSUVクーペ、アウディQ8。 ヘタなボディキットを組んでは、 せっかくの流麗さが台無しになってしまう。 そんな凡ミスを犯さないために選ぶべきは、 哲学に裏付けされる“ロェン”しかない。

 

アウディのフラッグシップに国産エアロの雄が挑む。

 

設立は1998年。以来、愛知のロェンはエアロパーツを軸とした有力アフターパーツブランドとして、国産スポーツカー、セダン、ミニバンなどのドレスアップを目指す者たちに、大いなる力を与えてきた。そのデザインコンセプトは絶えず時代の次を見据えており、例えば最近の自動車メーカーは、“ファミリーグリル”などと呼ばれる統一感あるフロントマスクを構築することに躍起になっているが、BMWが以前からキドニーグリルでマスクを統一していたように、ロェンもまたどのメーカーのどのモデルに組んでもロェンとわかるデザインを踏襲し続けている。あるときはシンプルな構成の中に、アングルによって刻々と表情を変えていく複雑さを忍ばせたかと思えば、また別のシーンでは複雑なようでいてシンプルと、絶えずその印象を更新していく。これこそ、同社の代表を務める樋江井氏の哲学がなせる業。時間を超えてベースカーの魅力を次々と引き出すマジックともいうべきテクニックに、だれもが一度はロェンにのめり込まざるを得ないのだ。

そんなロェンはユーロにも手を伸ばし、フェラーリ&ランボルギーニの両巨頭を筆頭に、BMWのF82/M4、メルセデスのAクラスと、広い守備範囲で勢力図を描き変えている。特にアウディへの想いは強く、R8のような本格的スポーツモデルから、定番ともいうべきA4/A5までのエアロパーツをリリース。そして満を持してユーロ初のSUVとして手なずけたのが、今回紹介させていただくQ8となる。

ここでQ8の履歴についても軽く触れておこう。先行発売されたQ7と同一のプラットフォームを使用しているものの、そのキャラ設定はまるで別物。Q7が乗車定員とラゲッジのスペースを十分に確保した、いわゆるオーソドックス(正統)な従来型のSUVならば、Q8は居住性とラゲッジを少々犠牲にしてでも全体のシルエットの美しさを優先させたパラドックス(逆説)な現代的SUVクーペのポジションの、特に高い位置に収まる。シルエットのみならず、従来のサルーン取って代わるほどのラグジュアリーさをも兼ね備えており、細分化が進むプレミアムSUVというジャンルにあって、確固たる地位を築き上げている。

となれば、Q8をベースにしたモディファイのとるべき道はただ1つ。デザインの美しさこそが正義であって、ここを強調するのが“善”。万が一にもそれをスポイルするエアロなど“悪”以外の何物でもない。では、ロェンはどうか? どこまでも寄り添う。新時代のサーフェイスをまとう、美観至上主義を打ち出すアウディ開発陣の心情を見透かすが如く、苦もなく寄り添うのだ。それでいてロェンらしい哲学は寸分も犠牲にせず、冒頭述べたようなファミリーグリル的要素も必要にして十分と、全くスキをチラつかせることがない。

構成パーツはフロントスポイラー/フロントフェンダーエクステンション/サイドディフューザー/リアアンダーディフューザー/リアゲートスポイラーの以上5点。FRP製のスタイルキットⅠとFRP+カーボンのスタイルキットⅡがあり、目的と予算に応じたセレクトの幅がありがたい。

Q8を購入&乗ることは、決してゴールなどではない。Q8にロェンのキットを組み込み、美しさの極限へと進路を定めることこそゴールと信じ、いざ進め。

フロントスポイラーとご覧のリアアンダーディフューザーは、取り付けに際して穴開け加工が必須だが、それほど大掛かりなものではないのでご安心を。ダブルディフューザー形状は、迫力があふれ出るような構造を旨とする。

リアガラスとテールレンズの間にリアゲートスポイラーを置く。3Dなシェイプで、ロェンのデザイン哲学をものの見事に反映している。

物足りなさを補うための“+α”として、フロントフェンダーにエクステンションを設けた。

後部ドアの後端に設けられたのは、サイドディフューザー。乗降の妨げにもならず、デザイン的なインパクトも大。

足元はサヴィーニSV88ホイール(24×10.0+10)ボディカラーとコーデした白/黒の塗り分けが、いとオシャレなり。

AUdi Q8 55 TFSIクワトロ S-ライン 2019年式|ホイール:サヴィーニ・SV88(24×10.0+10)|タイヤ:ファルケン・アゼニスFK510(295/35R24)|ボディパーツ:ロェン・スタイルキットⅠ(フロントスポイラー、フロントフェンダーエクステンション、サイドディフューザー、リアアンダーディフューザー、リアゲートスポイラー)

Premium SUV Stylebook.2021

価格:1800円

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問い合わせ/ロェン ☎0565-52-8555 www.rowen.co.jp

掲載:Premium SUV Stylebook.2021 2021年3月31日発売(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

photo_ロェン ROWEN

text_佐藤アキオ SATO AKIO/rsf

カテゴリー: Audi