極まるパフォーマンス&サウンド。|AKRAPOVIC Evolution Line

 

だれもが笑顔になるようなエキゾーストの理想像。

 

東欧スロベニアから奏でられるその咆哮は、今や世界中のあらゆるカーフリークの心を震わせる。創業者イゴール・アクラポヴィッチの名を取ったアクラポヴィッチのエキゾーストシステムは、今や認知度にしても実性能にしても、間違いなく最高峰にある。その功績は世界中の自動車メーカーやレーシングチームに認められ、協力を申し出るラブコールが後を絶たないと聞く。

いったいアクラポヴィッチは何が凄いのか。それを集約するような言葉を創業者アクラポヴィッチ氏から聞いたことがある。それは「騒音や排出ガスのクリーン化など、年々厳しくなる世の中の法規制は、我々にとってダメージではない。むしろメリットでしかないと考えている。世の中に内燃機関がある限り、我々は成長を続けていく」ということ。

刺激を音量だけに頼るのならだれでもできる。速さだけを追い求めたレーシングカー用だって珍しくはない。アクラポヴィッチが貫くモノづくり。それは社会適合性能を満足させたうえで、音量ではなく音質にこだわる。自動車自体の性能を上げて効率化を図ることで、環境対応さえ見据えることだ。

そのための核となる技術がチタニウム(チタン)素材である。素材自体が軽量かつ薄肉化できることで、システム自体の軽量化が可能となり、結果として運動性能に大きく貢献する。もちろん、出力性能を上げるための設計も欠かさない。R&D部門では何度も解析とテストを繰り返し、欲する性能を得られなけれらお蔵入りもあるという。

そのうえで構築されるのが“サウンド”の設計だ。R&D部門には、まるで一流のミュージシャンが使うようなスタジオルームかと見間違うような、おびただしい数のマイクが設置された計測室がある。車外はもとより、車内の至るところで計測した音量と音質を吟味し、設計に役立てている。だからこそ、アクラポヴィッチのサウンドは、静粛性が向上した最新車であってもドライバーを鼓舞し、社会に対して煩わしさがないボリュームで快音を奏でる。

今回、キドニィが製作したG14型M8クーペ・コンペティションに、アクラポヴィッチのエボリューションラインが装着された。これはセンターパイプからエンドまで包括するフラッグシップモデルだ。R&Dによるデータによると、エンド部分のみの交換(スリップオンライン)のみでも、純正に比べると最高出力9・8kW(13・3ps)、最大トルク18・1Nmほど向上する。エボリューションラインは、センターパイプまで含められるから、さらなる向上幅が見込めるはずだ。システム全体として10・2㎏もの軽量化を遂げたことも特筆すべきだろう。先に述べた軽量性能も約束されている。

こうした性能向上は、操る者にしっとりと訴えかけてくる。ストリートで目立ちたいだけなら、だれ彼構わずに勧められる製品ではないかもしれない。でも、それを知る者だけの奥ゆかしい世界がある。右足にチカラを込めたときに得られるなんとも言えない快感が、自らのラップタイムが少しだけ向上したときの高揚感が、それを教えてくれるはずである。

 

エボリューションラインに交換したM8クーペ・コンペティションのオーナー氏は、ストリートはおろか鈴鹿サーキットでのスポーツ走行も楽しむ本格派。性能第一に捉えたBBS RI-Dホイールとそのサイズ感が、それを如実に示している。アクラポヴィッチはデイリーユースと性能向上との狭間の中で選んだベストアンサーである。

BMW M8 クーペ コンペティション 2019年式|ホイール:BBS・RI-D(F:20×9.5 R:20×10.5)|タイヤ:ピレリ・Pゼロ(F:275/35R20 R:285/35R20)|吸排気:イベンチュリ・カーボンインテーク、アクラポヴィッチ・エボリューションライン|問い合わせ/キドニィ ☎076-434-6055 kidnie.com

 

 

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掲載:BMW STYLEBOOK. 2020年12月7日発売(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

photo_中島仁菜 NAKAJIMA NINA

text_中三川大地 NAKAMIGAWA DAICHI