北欧サルーン美、ここに極まる。|VOLVO S60|ERST

 

 

ボルボ専門を掲げて20年以上活動する孤高のチューナー、エアストの新作は、シンプル&クリーンな印象の中に、どことなく凄みを感じさせる漆黒のS60だった。エアストらしい機能美を感じさせる手腕の数々が、この北欧サルーンを引き立てる。

 

北欧サルーン美、ここに極まる。

いつも知的でクリーンで、なのに裏地には走りへの熱い気持ちを込めた“機能”をそっと潜ませてくる。それはスカンジナビアンの世界観と見事に調和する。孤高のボルボチューナーであるエアストの真骨頂を感じさせるような1台だった。

昔からエステート(ステーションワゴン)のイメージが色濃く、今ではSUVに力を注ぐボルボだが、サルーンだって得意中の得意だ。それを気付かせてくれる漆黒のS60である。ボディは必要最低限に、自らフロントリップスポイラーやエキゾーストシステムを開発し、Rデザインに用意されるグリルやディフューザーなどと調和させたのみ。これだけでぐっとスポーツサルーンの印象が色濃くなる。日本でカタログモデル化していないRデザインの純正部品を取り寄せてまで作り上げたパッケージだ。

その上で足元を支えるのは新作であるS10-Rだ。前後とも21インチもの大径を難なく飲み込むばかりか、鋭利に折れ曲がった10本スポークが抑揚のあるボディをかっちり引き立てる。見た目や走行フィールの好み、タイヤの選択肢などによっては、同デザインの20インチも用意される。

ホイールの奥に潜むブレーキシステムもまたエアストらしい。止まる性能をきっちりと底上げして、ファン・トゥ・ドライブを楽しみながらボルボらしい安全哲学を追求する格好だ。ほかにダウンサスペンションやストラットタワーバー(ボディー・レインフォースメント)、スペーサーなどもそろう。この真面目なモノづくりこそエアストの真骨頂だと言える。

SUV一辺倒のこの世の中、サルーンをスマートに着こなし乗りこなす。そこにS60はドンピシャだ。ボルボは現行型S60を、実用サルーンではなくスペシャリティカーと捉えて開発したという。だからこそエアストを纏えば、その魅力はさらに際立つ。

ブレーキやボディ補強など走りの性能アップを意識してパーツ開発をしてきた。レース活動の経験もあるエアストだけに、ドレスアップだけではない機能部品を数多く展開する。

エアスト2020年の新作ホイールであるS10-R。スクエア形状の10本スポークの中に、鋭利な折れ目とデザインスリットが設けられている。最新ボルボによく溶け込み引き立たせるデザインだ。今回のS60の場合、サスペンションキットを装着した状態で21×9.0Jが投入された。スポークの奥に潜むブレーキシステムもエアストのオリジナルパーツだ。

エアストがオリジナルで開発したフロントリップスポイラー。3ピースからなる立体的な表情で、スポーツとエレガンスが同居する。純正バンパーにも使用されるポリウレタン製で、フィッティングも抜群。まるで自動車メーカーオプションパーツのような仕上がりをみせる。リアはディフューザーの裏側からオリジナルのエキゾーストシステムが顔を覗かせる。

WHEEL ERST>>S10-R F&R:21×9.0J Finish:Black Light Smoke/Polish
TIRE CONTINENTAL>>SportContact6 F&R:245/30ZR21
SUSPENSION ERST>>Suspension Kit/Down Suspension
REINFORCEMENT ERST>>Body Reinforcement
INTAKE ERST>>Replacement Air Filter
EXHAUST ERST>>Exhaust System Oval 94φ Dual Tail
EXTERIOR ERST>>Front Lip Spoiler, R-DESIGN>>Front Grille/Rear Diffuser
BRAKE ERST>>Front 6Pot/370×32kit

 

eS4 No.88

 

価格:1400円
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掲載:eS4 No.88 2020年8月7日発売(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

<問い合わせ>

CALL>>ERST(エアスト) TEL:072-800-2288 www.erst.ne.jp

PHOTO>>KEN SHIRATANI(白谷 賢)

TEXT>>DAICHI NAKAMIGAWA(中三川大地)